メキシコの芸術分野で、Frida Kahlo(フリーダ・カーロ)は切っても切り離せない存在。
Frida Kahlo(フリーダ・カーロ)について、どのくらいご存じですか?
彼女はメキシコだけに留まらず、世界的に評価されている、ラテンアメリカを代表するアーティスト。激動の人生を歩んだフリーダ・カーロの絵は、創造性にあふれ、情熱的で、痛々しい。
私は彼女の絵が大好きで、Museo Casa Frida Kahlo (フリーダ・カーロ博物館)、別名Casa Azul(青い家)には何度も足を運んでいます。
ここでは、メキシコの顔とも言えるフリーダ・カーロの暮らしや生涯を垣間見ることができます。
今回はそんなMuseo Casa Frida Kahlo (フリーダ・カーロ博物館)についてご紹介します。
Museo Casa Frida Kahlo フリーダ・カーロ博物館
Museo Casa Frida Kahlo (フリーダ・カーロ博物館)、別名Casa Azul(青い家)は、メキシコシティのコヨアカンに位置する博物館。
このあたりはメキシコシティで最も伝統的で美しいと言われる地域。
毎月25,000人ほどの観光客が訪れており、その45%は外国人観光客。
フリーダ・カーロは幼少時代から亡くなるまでの時を、この家で過ごしました。
有名画家フリーダ・カーロの死から4年後、彼女の意志通り1958年に家を博物館に改築。
フリーダ・カーロの日常生活の様子や、どのような環境で育ったのかなどを通して、彼女の世界観を感じることができます。
また生まれてから亡くなるまでをこの家で過ごしたため、彼女の世界観の原点はこの青い家の中にあると考えられています。
結婚後はパートナーのディエゴ・リベラとともに世界中を旅したり、メキシコシティの様々な場所に身を置いたりしましたが、彼女は必ずCasa Azul(青い家)へ戻り、キャンバスを開くのでした。
基本情報
営業日は火曜日から日曜日の午前10時~午後5時。水曜日のみ11時から営業。
入場料は海外から観光客の場合は230 MXN。
メキシコ人もしくはメキシコ在住の場合は100 MXN。
学生・教師の場合は45 MXN。幼児・高齢者の場合は20 MXN。
写真撮影を希望の場合は追加料金30 MXN。
行き方
【メトロでの行き方】
3番ラインのCoyoacán駅もしくはVerde olivo駅で降りてから、徒歩20分くらい。
Turibusのルート(南ルート)にも入っています。
チケットの購入方法
かなり混むので、インターネットで事前にチケットを購入しておくのが理想。
もし空きがなくて難しい場合は、午前10時前に着いて並んでチケットを購入。
チケットを買うと、ディエゴリベラのアナワカリ美術館にも入れます。
フリーダ・カーロとは?
そもそもフリーダ・カーロとはどんな人物か、いまいち分からないという人も多いと思います。
フリーダ・カーロは18歳の時、彼女が乗っていたバスがトラムと衝突し、全身に大けがを負います。
なんとか一命をとりとめたものの、その後の人生は痛みとの闘い。亡くなるまで後遺症に苦しみ続けました。
怪我をしてすぐは歩くことができなかったため、絵を描くことに没頭します。
それから有名なアーティストたちと交流をしていく中で、彼女の才能は開花していきます。
写真家のティナ・モドッティ、パブロ・ピカソ、アンドレ・ブルトンとも関わりを持ち、後に夫となる壁画家ディエゴ・リベラ、ロシアの革命家レオン・トロツキー、詩人のパブロ・ネルーダとは特に深い関係を持ちました。
壁画家のディエゴ・リベラとは21歳差で結婚。ディエゴはかなりの浮気性で、フリーダは嫉妬に苦しむこととなります。フリーダはディエゴとの子を二度流産しており、当時の精神状態を作品に投影。ディエゴとは離婚・再婚を繰り返し、最後は一緒になることを選びます。
またCasa Azul(青い家)には当時の作家、芸術家、映画監督、医者、政治家などを招き、ディスカッションをする場でもありました。
彼女の絵はとことん「現実主義」。
当時の社会問題や政治などを大胆に反映しており、中でもフェミニズムや社会主義とは切っても切り離せない存在。
1954年7月13日、国立美術研究所がフリーダのために回顧展を準備していた最中、Casa Azul(青い家)で亡くなりました。
彼女の絵は現在、ニューヨークやパリを中心に世界中の重要な美術館、アートギャラリーに保管され、メキシコの市場ではお馴染みのキャラクターとして愛されています。
フリーダの家の見どころ
フリーダの部屋は彼女が壁画家ディエゴ・リベラとともに一生を過ごした家。
壁には彼女の心を投影する油絵が飾られており、フリーダの精神状態、世界情勢に対する彼女の姿勢、執着、不妊・流産をテーマにする絵や、自画像などが印象的。
反対に人生への希望や情熱、家族や友人の肖像画など明るい場面も。
絵だけではなく、写真、陶器、詩、手紙、絵具、実際に着ていた服なども展示されています。
キッチン
当時はガスストーブが普及していましたが、フリーダとディエゴは昔ながらの薪ストーブを好み、料理にも薪を使用していました。
もちろん作る料理も、先住民時代から伝わる伝統的なメキシコ料理。
壁に飾っている鍋やフライパン、鮮やかな色の装飾から、彼女らしさが伺えます。
彼女の有名な言葉に、このようなものがあります。
“Si nosotros no somos nuestros colores, aromas, nuestro pueblo, ¿qué somos? Nada”,(私たちが私たちの色でなく、私たちのにおいでなく、私たちの村ではないのなら、私たちは何なの?何でもなくなってしまうわ。)
フリーダとディエゴはメキシコ人としてのアイデンティティを大切にしていたんですね。
仕事場
仕事場の天井のタイルは、ディエゴ・リベラが装飾したもの。
寝室
ベッドの天井につけられた鏡は、怪我をしたときにフリーダのお母さんが時つけたもの。ここでフリーダは肖像画を描き始めました。
天井には社会主義を象徴するレーニン、スターリン、毛沢東の肖像画もあります。
友人で恋人の写真家ニコラス・バトラーからの肖像画や、日本の彫刻家イサム・ノグチからの贈り物である蝶のコレクションもおいてあります。
さらにフリーダが彼女自身を模倣してつくった人形やおもちゃも。
人はみかけによらない
フリーダが描いた絵の中に、「Appearances Can Be Deceiving(人はみかけによらない)」というものがあります。
綺麗な服で着飾っていても、体は壊れそうなほどボロボロだったフリーダ。
ここにはフリーダが身につけていた個性的な衣服や絵が描かれたコルセット、義足、髪飾りなどが展示されています。
フリーダは亡くなるまでの10年間、右脚を切断したため義足で過ごし、25個以上のコルセットを体につけていました。一生の間になんと22回もの外科手術を経験。
また義足を見ると分かるのですが、両脚の長さが違う。
これは6歳で急性灰白髄炎(ポリオ)にかかり右足の成長がストップしてしまったため。
幼いころから障害を抱えていたんですね。
“Pies para qué los quiero si tengo alas pa´ volar”(飛ぶための翼があるのになぜ足なんか欲しがるのか)
メキシコシティ行きのフライトは
航空券を予約する際は、安くて安全なサイトを利用しましょう。
格安比較サイトを利用すると、詐欺に遭うこともあります。(私も実際にSkyscannerで詐欺に遭ったことがあります…)
今回、コストパフォーマンスが良く安全な航空券予約サイトを2つご紹介します。
基本的に一番安心でおすすめなのが、エクスペディアです。
値段重視で決めたい方は、サプライスがおすすめです。
日系のサイトなので、安心して利用できます。
まとめ
いかがでしたか?
行く前にフリーダ・カーロについて少し調べておくと、博物館をより楽しめること間違いなしです。
フリーダ・カーロの映画がわかりやすくておすすめ。
是非足を運んでみてくださいね!
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