メキシコシティに位置するメキシコ国立自治大学(UNAM)は、ラテンアメリカで一番大きく、最もレベルの高い大学。
メキシコ国立自治大学(UNAM)がある地域は大学都市: Ciudad Universitaria(CU)と呼ばれ、一つの町のようになっています。
この大学都市は2007年、ユネスコ世界遺産に登録されています。
メキシコ国立自治大学(UNAM)の壁画
ここメキシコ国立自治大学(UNAM)には全部で約110個の壁画があり、古いもの、モダンなものもあれば、大きさも様々。
描かれているものの意味が分かると、何倍も楽しめるのが壁画の魅力。
今回は、有名なUNAM中央図書館を中心に、壁画の意味を徹底解説します。
ちなみにメキシコ国立自治大学(UNAM)の壁画を手掛けた芸術家の中で有名なのはこの3人。
- シケイロス
- ディエゴリベラ
- ファン・オゴールマン
中央図書館
誰もが見たことがあるであろう、この有名な中央図書館の壁画を手掛けたのは、コヨアカンの画家でもあり建築家でもあったファン・オゴールマン。1956年に建設されました。
メキシコ国立自治大学(UNAM)近くに位置するPedregalという地域に豊富な火山岩を使って作られています。
ちなみにPedregalは石(Piedra)が語源。昔から石だらけだったんですね。
壁画に使われているカラフルな石はメキシコ全土から取り寄せたもので、その数およそ1万色。
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建物が古絵文書
この建物自体が「コディセ(古絵文書)」となっているのが見どころ。
メキシコとメキシコ国立自治大学(UNAM)の歴史を絵で語ってくれています。
北側
北側の壁には、スペインに侵略される前のメキシコ、先住民時代の歴史がつづられています。
そのテーマは「生と死の二重性」。
雨の神Tlálocが両手を開いているように見える絵。創造神Quetzalcóatlや太陽神Huitzilopochtliも登場します。
ここには水上都市であったテノチティトラン誕生の歴史などが描かれています。
スペイン人に埋め立てられてしまったテノチティトランの歴史は、このようなコディセ(古絵文書)を通して伝承されてきました。
南側
南側の壁は、スペイン人侵略の歴史。
テーマは「神と悪魔の二重性」。
スペイン人がメキシコの地に初めて降り立った時、先住民たちはスペイン人を「神」と勘違いしました。
「いつか大きな馬に乗った白い肌の神が現れる」という伝説があったからです。
エルナンコルテス、教会、大砲、地図、カトリック僧侶、法廷など、この時代を象徴するオブジェクトが登場します。
左右を分断している塔は、当時スペインを支配していたハプスブルク家にちなんでいます。
プトレマイオスの天動説とコペルニクスの太陽中心説の対立など当時の歴史的発見や、ヨーロッパ文化についても描かれています。また ギリシャ神話やキリスト教を連想する絵もあります。
東側
東の壁は近代のメキシコを表現。
メキシコがスペインから独立するために戦った「革命時代」を描いています。
中央には生命を形作っている「原子」があり、上部にある「太陽と月」は二重性を表しています。
見逃してはならないのが、左上の赤い星。
これは社会主義を表すマーク。
その下には労働階級の生活が描かれ、社会革命への道が開かれたことを示しています。
右上には開いた本があり、その下に1910年メキシコ独立革命と、先住民独立を唱えたエミリアーノサパタの肖像画もあります。
中央にはそれを調和させるように、平和を象徴する鳩が描かれています。
西側
西側の壁は、メキシコ国立大学(UNAM)とその重要性についてを物語っています。
盾のマークがその象徴です。科学、文化、スポーツなどあらゆる分野について描かれています。
こちらはシケイロスの壁画。
数字は、メキシコにとって重要な出来事があった年代を表しています。
メキシコ行きのフライトは
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まとめ
大学都市は春になると紫のハカランダが満開になり、とっても綺麗です。
UNAM大学に通っていなくても、観光として一度訪れてみてはいかがでしょうか。
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