メキシコ先住民族の中でも有名な「オトミ族」について、どれくらいご存じですか?
カラフルな動物の刺繍は、メキシコだけでなく世界的に認められているもの。
エルメスのスカーフのデザインに抜粋され、認知度も高いですよね。
Centro Ceremonial Otomíでは、そんな「オトミ族」について理解を深めることができる場所です。
Centro Ceremonial Otomí(オトミセレモニーセンター)とは
Centro Ceremonial Otomí(オトミセレモニーセンター)は、メキシコ州Temoaya(テモアヤ)という地域に位置する、オトミ族の文化を再現した場所。
トルーカから37㎞、メキシコシティから70㎞のところにあります。
営業時間は毎日午前9時~午後4時。
ここでオトミ族は儀式をしていたのか~。と思ってしまいますが、
実際にここで儀式が行われていたわけではありません。
Centro Ceremonial Otomíは、オトミ族の文化を継承していく目的で、1980年に作られたもの。
もちろん現在ではオトミ族の儀式を後世に伝えるため、毎月第1もしくは第2日曜日にセレモニーイベントを行っています。この儀式は、宇宙に感謝を伝えるというもの。
また毎年3月18日は一年で最も重要な、迎春の儀式「Quinto Sol」が行われます。
標高2300メートルとかなり高いところにあるため、高山トレーニングをしに来る人もいます。
Centro Ceremonial Otomíの見どころ
壁画「歩き、話すジャガー」
到着すると、迫力満点な壁画が迎えてくれます。
これは画家で彫刻家のLuis Aragónが制作した巨大な壁画で、カラフルな天然石を使って描かれています。
Plaza del Sagitario(サヒタリオ広場)
この広い広場はセレモニー会場として使用されますが、オトミ族の世界観が散りばめられています。
地面に描かれている三つの炎は、「cuerpo(肉体), espíritu(精神) y voluntad(意志)」を表現。
またオトミ族には宇宙や数字などに関する独自の考え方があり、建築物に取り入れています。
らせん状の柱
らせん状の柱は、2匹の蛇が絡まってできた52の列。
52というのはオトミ族にとって特別な数字で、アステカカレンダーのサイクルが52年であることに由来します。
円錐形の建物
12個の円錐形の建物は、水と音楽を象徴するカタツムリを表現しています。1年が12か月だから12個。
太陽の神Tata Jiade(タタヒアデ)
12の円錐形の建物の中央にあるのが、太陽の神Tata Jiade。
7つの洞窟
7つの洞窟を表すスペース。これは820年に7つの洞窟から出現したナワトル部族にちなんでいます。
同時に7という数字は一週間を構成する日数であり、虹の色を構成する数であり、音階の数でもあります。
365段の階段
階段は1年を構成する365日にちなんで365段でできています。
オトミ文化博物館
広場の中にあるオトミ文化博物館では、オトミ族の歴史や文化、刺繍を見ることができます。
オトミ族の神話を表現した庭園
オトミ族に伝わる神話といえば、動物や植物など、「自然」をモチーフとしたもの。
有名な刺繍も、代々伝わる神話をもとに作成されるものです。
ここでは庭園のデザインにもオトミ族の神話を取り入れているんですね。
民芸品市場
民芸品市場では、オトミ族に伝わるカラフルな民芸品はもちろん、レストランもあります。
まとめ
いかがでしたか?
オトミ族の文化に興味のある人は、是非立ち寄ってみてください。
メキシコ州Temoaya(テモアヤ)はトルーカから近いので、トルーカ観光がてら来てみてくださいね!
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