なぜヴィーガンは魚を食べないのか?ペスカタリアンは危険?魚は痛みを感じないんじゃないの?

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最近日本では、ベジタリアンの中でも魚や乳製品を摂取する「ペスカタリアン」という食生活が流行していますよね。

モデルのローラさんが始めたことで、一気に知られるようになりました。

私も以前は魚が大好きなペスカタリアンでしたが、様々な文献や論文を読んでいるうちに、ヴィーガンの食生活へとシフトしました。

ヴィーガンの人が魚を食べない理由としては、主にエシカル・健康・環境の3つの論点があります。

今回この記事では上記の3つの柱に分けて、解説していきたいと思います。

倫理的な観点から

魚は痛みを感じる

ヴィーガンの間で最も支持されている意見が、「魚も痛みを感じるから」というもの。

魚は傷みを感じないという理論は、ひと昔前の話。

魚が痛みを感じ、恐怖を示すことさえあるということが、最近の研究で明らかになってきています。(参考文献)
魚が傷みを感じるという事実は、つい最近になってようやく明らかになってきました。

Natureで発表された2017年の研究は、魚がストレスの多い出来事に対処するために、社会的相互作用とコミュニティに依存していることを示しています。(参考文献)
リンクは少し長い研究論文ですが、読んでみる価値ありです。

捕獲された魚は一般的に窒息死しますし、水面に引っ張られる過程で圧力が下がり、臓器が破裂したり、胃が口から出てしまうこともあります。

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このような虐待行動は「種差別」にあたり、ヴィーガニズムに反します。
種差別とは、人間が特定の生き物を不当に道徳的考慮から除外することを意味します。
例えば犬を食べることは一般的ではありませんが、豚や牛を食べることは普通という考え。
同じように痛みを感じ、感情のある動物でさえも同じように扱うことのできないのが人間です。
魚もペットとして飼われることがありますが、一方で人間があまり愛着を持たない生き物の一つでもあり、食卓にも並びます。

「オストロベガニズム」という考え方

ベジタリアンの間でも、魚は食べないけどアサリ、ムール貝、カキ、ホタテなどの貝は食べるという「オストロベガニズム」という考え方も存在します。
これらの二枚貝は中枢神経系を持っていないため、一般的に痛みを知覚しないと言われています。(参考論文)

しかし、二枚貝は非常な複雑な神経系を持っており、痛みに似た感覚を感じる可能性があることを、いくつかの研究が示しています。そのためこの考えは物議を醸しています。(参考論文)

 

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健康の観点から

魚は一般的に栄養価が高いことで知られていて、タンパク質、オメガ3脂肪酸、ビタミンB12、ヨウ素、セレンなどの、人間にとって重要な栄養素をバランスよく含んでいます。これは紛れもない事実。(参考論文)

しかし、その豊富栄養素と同時に、危険な汚染物質も摂取しているのだということを忘れてはいけません。

特に有名なものだと、水銀、放射線物質(日本の場合)、発がん物質PCB、マイクロプラスチック

もちろん少しの量なら問題ありません。
しかし、The Telegraphの記事によると、長年の調査結果により、シーフードを食べる人は毎年最大11,000個の小さなプラスチック片を摂取し、数十個の粒子が組織に埋め込まれていることが明らかになりました。これはとても危険なことだと科学者たちは警告しています。

さらにWWF(世界自然保護基金)の委託により豪ニューカッスル大学が実施した調査によると、現代人は一週間あたりクレジットカード一枚分と同量のプラスチック(5g)を食べているとのこと。

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少ない量だとしても、毎日口にすることによって、体に蓄積されていくことは明らかです。

さらに養殖魚の多くは遺伝子組み換えされており、高用量の抗生物質を混ぜた餌を与えられています。
狭い海中ケージの中に大量の魚を養殖する場所はウオジラミのような寄生虫でいっぱいだからです。

環境問題への懸念から

漁業がなぜ環境問題とつながっているか、いまいちイメージできない人も多いと思います。

しかし2020年現在、漁業は海の環境を脅かす最も大きな原因の一つ。

2050年には魚を食べられなくなる可能性が高い

国連食糧農業機関によると、「世界の魚種の70%以上が完全に利用されているか、枯渇している」とのこと。
世界中の漁業では、一度に大量に魚を捕獲する持続可能でない方法を取っています。
その結果、海洋生物は生態系バランスを崩してしまうのです。

乱獲と深刻な水質汚染、地球温暖化による海水温上昇の結果、
2050年以降、魚が食べられなくなると言われています。
これは2006年にアメリカの科学雑誌『サイエンス』に発表された論文のデータです。

冷静に考えたらあと20年もない…。これから生まれてくる世代は魚の味を知ることすらないのかもしれません。

プラスチック問題

海のプラスチック問題はかなり深刻な状態まできています。
海には、漁に使用する漁網、釣り糸などが大量に捨てられており、ウミガメなどたくさんの海洋生物が絡まって命を落とします。

海洋ゴミの50~90%が漁業によるものだという研究もあります。(参考論文)
ただしデータは地域によって異なる。

毎年少なくとも800万t分のプラスチックが海に流出しており、海のプラスチックの量は、2050年までには魚の量を上回る計算です。

プラスチックは生分解性ではありません。一度捨てたら半永久的に地球上に残り続けます。そして地球環境を破壊し、大量の野生動物や海洋生物を傷つけます。

マイクロプラスチックを海洋生物が食べる → その魚を人間が食べる

混獲問題

魚を食べるのなら、混獲について知っておくべきです。

混獲とは、漁業の際に、漁獲対象の種とは別の種を意図せずに漁獲してしまう、もしくは同種の間においても、意図していたよりも小さい個体や、幼体を捕獲してしまう状況のこと。(Wikipedia引用)

漁業では、捕獲対象でない数えきれない生物が網にかかって死んでしまいます。
カメから海鳥、イルカなどもたくさん犠牲になります。

「イルカに安全なマグロ」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、エビの船が敷設した網でイルカが頻繁に窒息死していたためです。
エビ産業では、収穫されたエビ500gあたり最大10Kgの混獲が発生すると言われています。

海を漂う漁網は「ゴーストネット」と呼ばれ、毎年およそ650000の海洋生物を殺します。

 

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上記のような問題を解決するために最近、「持続可能なシーフード」という商品が店頭に並ぶようになりました。これらの商品は大量捕獲を避けるために制限を設けているもの。

しかし、シーフード業界ではこれらの誤ったラベル付けや詐欺が横行しています。
UCLAの調査によると、ロサンゼルスで購入される寿司の47%に誤ったラベルが貼り付けられていました。

まとめ

幼い頃に親戚が営む魚屋さんで、狭い水槽に一人ぼっちで入れられていた魚を、今でも鮮明に覚えています。
その顔と元気のなさから絶望感が伝わってきて、魚にも感情があるに違いないと思っていました。

少しずつこのテーマの研究が進み、少しでも多くの魚たちが救われることを願ってやみません。

私がヴィーガンである理由は、こちらの記事に書いています。

【ヴィーガンとは】なぜヴィーガンなのか。私が動物性のものをやめた理由とその驚きの効果!
私は「ヴィーガン」というライフスタイルを選択しました。具体的には動物性のものを買うのをやめました。その理由を一言でいえば、環境破壊や動物搾取に反対だから。

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