「トトポ」って何?
我が家の愛犬の名前であり、このブログのタイトルにもなっている「トトポ」。
わたしのことだよ!
「トトポ(totopo)」とは、三角形にカットされたトルティーヤを油で揚げたメキシコ料理。
カリカリとした触感がクセになる食べ物です。
え?ただの食べ物じゃん!
そう思われるかもしれませんが、実はトトポは長い歴史を持つメキシコの伝統料理。
トトポという食材を通して見えてくる、歴史や伝統があるから魅力的なのです。
メキシコで使用されるスペイン語の単語であり、「トトポ(totopo)」は単数形、「トトポス(totopos)」は複数形。
日本では、「トルティーヤチップス」などと呼ばれることが多いです。
また世界的には、「ナチョス」と認識されているようです。
ナチョスなら、聞いたことある!
トトポは「ナチョス」の原型
ナチョスとは、トルティーヤチップスにチェダーチーズを溶かし、ハラペーニョのピクルスなどをトッピングした料理。
スナック感覚で食べられるナチョスはアメリカ人に大人気です。
アメリカ人が映画を見ながら食べる人が多いイメージ!
実はナチョスには、面白い起源があるんです。
ナチョスの誕生秘話だよ!
1943年メキシコのコアウイラ州のレストランに、アメリカの航空兵の夫人達がランチをしにやってきます。
しかしその日は調理師が不在だったため、ウェイターが店にあるもので何か作ることに。
そこで、トトポにチェダーチーズをかけて焼いたものを出してみると、思いのほか好評。
のちに正式メニューに加えられることとなりました。
この料理を思いついたウェイターのニックネームが「ナチョ」だったため、「ナチョス」という名前が付けられました。
婦人たちが広めたこの「ナチョス」は、アメリカで大人気となります。
現在では、アメリカ風メキシコ料理「テクス・メクス」の代表格とされています。
トトポを使った料理
トトポはメキシコでは、余って風味が落ちたトルティーヤを消費するために作られることが多いです。
スナックや前菜として食べる
トトポはスナック感覚で食べられることから、サルサやフリホレス(すりつぶした豆)に添えて前菜として食べられることが多いです。
一口サイズのトトポは「食べられるスプーン」のような位置づけで、サルサなどをすくってそのまま食べるのに適しています。
私もワカモレが大好き!
ワカモレに添えて
ワカモレ(Salsa Guacamole)とは、アボカドをすりつぶし、生の玉ねぎ、シラントロ(パクチー)、トマト、レモン汁などを加えたサルサの一種。
美味しさと高い栄養価が世界中で注目されており、大人気のワカモレ。
このワカモレを食べるのに欠かせないのが、トトポです。
料理の前菜としてもOK。ホームパーティーのスナックとしてもOK。タコスに添えてもOKです。
赤や緑のサルサ(Salsa Roja/Verde)に添えて
トトポはワカモレ以外にも、トマトベースのサルサとの相性が抜群。
赤サルサや緑サルサ、その他いろいろなサルサに添えてスナック・前菜として楽しめます。
本場メキシコでは、複数のサルサの味や辛さを試すために食べます。
いきなり辛いサルサをタコスにかけてしまうと辛すぎて後悔するから、先に試すんだよ。
サルサをかける前に、一度トトポにディップして味見してみることをおすすめします。
フリホレス(Frijoles)に添えて
フリホレスは、玉ねぎ、にんにく、唐辛子、ハーブなどと一緒に茹でた豆の料理。
これをすりつぶしてペースト状にした料理には、トトポがぴったり。
前菜として食べるのなら、これだけでお腹いっぱいになってしまうので注意。
ワカモレのようにディップして、前菜として楽しみましょう。
調理して食べる
また、トトポをたっぷりのサルサに浸した料理「チラキレス(Chilaquiles)」は、朝食の定番として人気があります。
メキシコでは、「チラキレス」は二日酔いの朝食に最適だと言われています。※科学的根拠なし。
二日酔いには脂っこいものが食べたくなるんだよね。
赤チラキレスの作り方についてはこちら。
赤サルサや緑サルサはもちろん、チョコレートと唐辛子の「モレ」というサルサにも使われます。
トトポの歴史
ファーストフードやスナックのイメージが強いトトポですが、実はその歴史は先住民時代まで遡ります。
そもそもメキシコという国は、17世紀の大航海時代、スペインに征服された国。
その前は、マヤ文明やアステカ文明などに代表される、メソアメリカ文明が栄えていた土地なのです。
古代マヤ文明が有名だよね!
スペイン侵略後、先住民文化は徐々にスペインの文化と融合していき、現在のメキシコ文化に形を変えます。
先住民時代というのはこの場合、メキシコがスペインに征服される前の時代を指します。
トトポという名前の由来
「トトポ」という単語はもともと、「totopochtli(トトポチトリ)」というアステカ人等が使用するナワトル語の単語が由来と言われています。
揚げる・トーストする・焦げ目をつけるなどの「動作」を意味する単語です。
メキシコで話されている言語についてはこちら。
トトポはどこで手に入る?
最近は〇オンなどの大手スーパーで、「トルティーヤチップス」という名前で売られていることがあります。
味付きのトトポ
味付きのトトポは、「ドリトス」というブランドが有名です。
前菜やスナックなど、ディップするのにおすすめ。
※味付きのトトポは実は、メキシコではあまり売っていないのですが、アメリカでは大人気です。
ポテトチップス感覚で食べられるよ!
プレーン味のトトポ
一方、味付けが塩だけのシンプルなトトポは、チラキレスなどの料理に向いています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
メキシコ料理の中では、主役というよりサブキャラだね!
そう!でも一度食べると虜になること間違いなしだよ。
塩だけのシンプルな味付けのトトポは、サルサやフリホレスなど料理の味を引き立たせてくれます。
トトポはアメリカ風メキシコ料理「テクス・メクス」でも人気があり、現在は世界中で手に入れることができます。
サルサやワカモレと一緒に、是非一度試してみてくださいね!
タコスについて知りたい方はこちら。
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