メキシコシティといえばテオティワカン遺跡のピラミッド。
世界で最も重要なピラミッド遺跡の一つで、
もちろん世界遺産に登録されています。
謎が多くミステリアスな遺跡ですが、数千年前のメソアメリカ文明がいかに高度だったかを物語っています。
テレビでもよく特集されてるよね!
メキシコシティに住んでたから、何度も行ったよ!
今回は、そんなテオティワカン遺跡について、とにかく分かりやすく解説。
- テオティワカンの歴史
- テオティワカンの見どころ8選
- テオティワカンの神話&宗教儀式
- テオティワカンへの行き方
それでは見ていきましょう。
テオティワカン遺跡とは:メキシコ中央高原にある古代文明の遺跡
場所 | Map |
時間 | 毎日7:00-17:30 入場は17:00まで |
入場料金 | 80MXN 日曜日は国内観光客無料 |
所要時間 | 3~4時間程度 |
テオティワカン遺跡は、メキシコ中央高原にある古代文明の遺跡。
紀元前2世紀から7世紀にかけて繁栄したとされています。
19世紀に初めて発掘調査が行われ、20世紀に入ってから本格的な発掘調査が進められました。
テオティワカンはナワトル語で「神々の誕生の場所」。
先住民の神話では、この場所で太陽と月が生まれたとされているんだ。
テオティワカンは、当時のメソアメリカ文明において、
- 政治
- 経済
- 宗教
の中心地として重要な役割を果たしていました。
現在でもその巨大なピラミッドや神殿などの遺跡は、世界中から人を寄せ集める観光スポット。
遺跡があるテオティワカン村は、メキシコ州のプエブロマヒコ(魔法村)に指定されています。
テオティワカン遺跡の歴史:数千年にわたる文化的発展
当時の様子をAIで再現してみた!
テオティワカン遺跡の歴史は、紀元前2世紀にさかのぼる。
都市は、テオティワカン人という謎に満ちた民族によって建設される。
当初は小規模な農村地帯だったが、その後急速に拡大し、都市として発展。
4世紀頃には約10万人の人口を抱える都市へと成長。
巨大なピラミッドや宮殿、広場が建設される。
その後数百年間にわたって、政治的・宗教的・経済的にメソアメリカ最大の都市として発展。
テオティワカンは謎めいた消滅を迎え、その理由は今でも議論の的となっている。
これについては、多くの説があるが、定説は存在しない。
内部からの崩壊、外部からの攻撃、天候変化、病気など様々な仮説が立てられている
この時期にはテオティワカン文明はすでに滅亡していたが、アステカ人がこの地を訪れる。
彼らはテオティワカンを「太陽の誕生の地」と考え、儀式や巡礼を行うようになる。
また、アステカ人たちはテオティワカン遺跡を重要な歴史的遺産として見なし、修復や再建に力を注いでいた。
アステカ人たちがテオティワカンを訪れたことによって、
テオティワカンの文化や歴史はアステカ文明に取り込まれ、新しい形で生き続けることとなりました。
今日でも、テオティワカン遺跡はその重要性や神聖性を失っていません。
ここからは、テオティワカン遺跡の見どころを教えるね!
テオティワカン遺跡には、多くの建造物が残されていますが、
その中でも最も有名なのが太陽のピラミッドと月のピラミッド。
テオティワカン遺跡の観光見どころ①太陽のピラミッド
太陽のピラミッドはテオティワカンで最も高い建造物で、
世界で3番目に大きいピラミッド。
紀元前2世紀から紀元3世紀にかけて建設されました。
高さ約65メートル、底辺の長さ約225メートル。
太陽の神を崇拝するために建設されたと考えられています。
年2回、太陽がピラミッドの真上に来るよう正確に計算されてるんだよ。
テオティワカンにはマヤみたいに天才建築家がいたんだね!!
このピラミッドの中にはもう一つの古いピラミッドがあるんだとか。
機械がなかったこの時代、完成まで10年以上もかかったと言われています。
テオティワカン遺跡の観光見どころ②月のピラミッド
月のピラミッドは、高さは約45メートル。
太陽のピラミッドに次いでテオティワカンで二番目に高い建造物。
このピラミッドは、月の神を崇拝するために建設されたとされています。
主に儀式はここで行われていたと言われているよ。
またこのピラミッドの頂上からは、テオティワカンの全体像を一望することができます。
テオティワカン遺跡の観光見どころ③ケツァルコアトルの神殿
ケツァルコアトルは、アステカ神話における羽を持つ蛇の神様。
生命、死、再生を司る神とされています。
この神殿にはまるでキャラクターのような可愛らしいモチーフが。
これらは、
- ケツァルコアトル:羽毛の蛇神様
- トラロック:雨の神様
かすかに色が残ってるね。
テオティワカン遺跡の観光見どころ④ケツァルパパロトルの神殿
ケツァルパパロトルは、モナルカ蝶の神。
ケツァル(神)+パパロトル(蝶)だよ。
テオティワカンの中で最も修復が進んでいる建物。
月のピラミッドで儀式を担っていた神官たちが住んでいたと考えられており、
神殿の内部には、壁画や彫刻など美しい装飾が施されています。
テオティワカン遺跡の観光見どころ⑤死者の道
死者の道は、テオティワカン遺跡の中心部を貫く大通り。
北側にある太陽のピラミッドと南側にある月のピラミッドをつないでいます。
星の位置関係を表しているんだって。
道沿いに建造物が並んでおり、テオティワカン遺跡必見のスポットの一つ。
この道は、テオティワカンの人々が死者の霊を追悼するために使用されたものと考えられています。
テオティワカン遺跡の観光見どころ⑥テオティワカン博物館
場所 | Map |
時間 | 毎日9:00-16:30 |
入場料金 | 85MXN |
遺跡内にある博物館で、テオティワカン文明についての展示がされています。
展示されているのは、陶器や石器、青銅器、貝殻装飾品など。
考古学的な調査によるとテオティワカンは、メソアメリカ全域から人々が移住してきて形成された都市であったことがわかっています。
そのため多様な文化的要素が融合し、高度な技術や知識が発展したことが、テオティワカンの発展につながったとされています。
そのため、テオティワカン文明の多様性を感じられる博物館です。
テオティワカン遺跡の観光見どころ⑦気球ツアー
料金 | 2,500MXN~ ※最大12人までのグループ ※プライベートもあり |
出発時間 | 午前6:30 |
所要時間 | 40分~1時間半程度 |
テオティワカン遺跡では、気球に乗って上から遺跡を見下ろすことが可能。
早朝の日の出にピラミッドが映えて、とっても綺麗な写真が撮れます。
忘れられない一生の思い出になること間違いなし!
日本の有名テレビ番組でも紹介されたね!
気球は朝が早いので、事前にツアーに申し込んでおくのがおすすめ。
市内から送迎してくれるので、早起きしてホテルに迎えにきてもらうだけ。
朝は寒いので上着をお忘れなく!
いろいろ調べた結果、このツアーが最安値だよ。
テオティワカン遺跡の観光見どころ⑧洞窟レストランLa Gruta
料理 | 古代風メキシコ料理 |
時間 | 毎日8:00-19:00 |
場所 | Map |
La Grutaはテオティワカン遺跡の近くにある、有名な洞窟レストラン。
レストラン自体が洞窟の中にあるため、独特の雰囲気を醸し出しています。
壁や天井には、美しい石灰華の結晶があり、ロマンチックな雰囲気。
豊富な種類のテキーラやメスカルを取り揃えていることでも知られています。
テオティワカン遺跡へ行くときは、必ず寄るレストラン。
テオティワカン遺跡の神話と伝説:太陽と月の誕生
テオティワカン遺跡には、アステカ文明の神話や伝説に登場するモチーフがたくさん。
特に、アステカ文明における宇宙の創造神話。
アステカの神話では、地球が誕生した時、宇宙は真っ暗な状態だったとされています。
ある時神々たちは、太陽を創造することを決めます。
しかし、そのためには神々の犠牲が必要でした。
4人もの神様が犠牲になるも、失敗続き。
そこで、太陽と月になる二人の神様が役を買って出ます。
Tonatiuh(太陽の神)とCoyolxauhqui(月の神)です。
二人は自分自身を生贄に捧げることで、太陽と月になることに成功。
神々が自分たちの身体を生贄に捧げたことから、人間も生贄を捧げるようになりました。
これは、神々が自分たちの体を犠牲にして、太陽と月を作ったことに対する感謝の意を示すため。
生贄に選ばれた人々は、神殿の上に連れて行かれ、胸を切り開かれて心臓を抜き取られました。
それにしても恐ろしすぎる…。
このように、アステカ人は自分たちの身体を犠牲にして、神々に感謝を示し、太陽と月の誕生を祝ったのです。
そしてテオティワカン遺跡には、このような神話や伝説に関連する建造物や装飾品が数多く存在します。
ピラミッドの中から、実際に人骨が見つかっているから驚き!
テオティワカン遺跡で行われた宗教的儀式
テオティワカン遺跡では、人身御供を捧げる儀式が行われていました。
発掘調査によって人骨が発見されており、これらは生贄にされた人達のものであると考えられています。
スペイン人が侵攻したつい最近まで、人間の心臓をお供えしていたんだよ。
しかも、人肉をスープにして食べてたんでしょ…。
アステカ帝国がテオティワカン遺跡を支配するようになってからは、
こうした儀式がますます頻繁に行われるようになりました。
アステカの支配者たちは自分たちが祖先の文明を継承していると主張し、
テオティワカン遺跡において儀式を行うことで、その主張を裏付けようとしたのです。
しかし、テオティワカン遺跡で行われた儀式については詳しい記録が残っていないため、
その正確な内容や意味について解明しきれていません。
ただ、テオティワカン遺跡が宗教的中心地として重要であったことは間違いありません。
映画「アポカリプト」でマヤの生贄儀式を再現
この映画ではマヤ文明とアステカ文明をごちゃまぜにしてるけど、当時のイメージが湧くと思うよ。
テオティワカン遺跡の暦:マヤ文明との関連性
テオティワカンの暦は、マヤ文明の影響を受けているとされています。
使用されていたのは、太陽暦と呼ばれる365日の暦と、神聖暦と呼ばれる260日の暦。
チチェンイツァ遺跡に残るマヤ文明の暦
テオティワカンの暦には、太陽と月の運行に基づいた複雑な計算が取り入れられており、
天文学が高度に発展していたことがうかがえます。
テオティワカンに影響を与えたマヤ文明の遺跡についてはこちら。
テオティワカン遺跡への行き方
バスで行く方法
料金 | 往復150MXN程度 |
所要時間 | 1時間半から2時間 |
乗車場所 | Map |
降車場所 | Los Piramidesで降りる |
メキシコシティの北部にある北バスターミナルから、テオティワカン行きのバスが出ています。
降りるバス停は「Los Piramides」。
「Teotihuacán」で降りると町中へ行ってしまうので注意。
帰りのバスは19:30ごろが最終便。
実はメトロでも行けるけど、スリが多いからおすすめしないよ。
タクシーで行く方法
メキシコシティの中心部から、テオティワカン遺跡へはタクシーで行くことも可能。
料金は1,500ペソ(約8,000円)程度です。
ツアーで行く方法
自分で行くのが心配な方や、気球に乗りたいという方は、ツアーが断然おすすめです。
- ホテル~遺跡間の送迎
- 現地ガイド
- 朝食
などが含まれており、断然楽です。
地元メキシコ人にも人気のツアーはズバリこれ↓
気球ツアーは含まれていない、リーズナブルなプランです。
【最安地】テオティワカン遺跡の人気ツアーテオティワカン遺跡:まとめ
いかがでしたでしょうか。
テオティワカンは、メソアメリカ文明の中でも最も重要な遺跡のひとつ。
また最近の発掘調査によって、新たな発見が次々となされており、
今後もテオティワカンに関する研究や発掘調査が続くことでしょう。
メキシコシティへ来たら必須!日陰がないから、日焼け対策と歩きやすい靴が必須だよ。
この記事で、メキシコの古代文明について興味をもってもらえたら嬉しいです!
メキシコシティのまとめ記事はこちら
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