メキシコ料理といえばやっぱり「タコス」。
名前は聞いたことがあるけどどういう料理かよく分からないよ。
最近は日本でも食べられるようになったよね。
最近日本でも人気が出てきているタコスですが、実際には「名前は聞いたことがあるけどよく分からない」という方が多いのではないでしょうか。
近年はハンバーガーと並ぶ「ファーストフード」と言われるタコスですが、実は先住民族時代から食べられている、長ーい歴史を持つ料理なのです。
メキシコ料理はとても奥が深く、ユネスコの世界文化遺産にも登録されているんですよ。
こんな疑問を抱えていませんか?
- そもそもタコスってどんな料理?
- どんな具を入れるの?
- タコスシーズニングって?
今回はメキシコに5年住んだ経験から、「タコスとは何?」という疑問に答えていきたいと思います。
※この記事を最後まで読んで頂くことで、「タコス」について理解を深めるとともに、本場メキシコ風のタコスがどんなものか分かるようになります。
そもそもタコスとは?
タコスとはどんな料理?
タコスとは、トウモロコシもしくは小麦粉でできた薄い皮に、肉や野菜を炒めた具を包んで食べられる料理のこと。
特徴としては、トウモロコシをベースに用い、唐辛子やインゲン豆、その他地域で採れる野菜や穀物をふんだんに使用して作られる、スパイシーな料理です。
バリエーションが豊富で、中身の具材や調理方法によって様々な形に変化します。
メキシコ国内でも地域によって変化する、奥の深い料理なのです。
タコライスってメキシコにもあるの?
タコライスは沖縄発祥の料理で、日本にしか存在しないよ。
タコスについての勘違い
タコスの起源はメキシコですが、お隣のアメリカでも独自の進化を遂げてきました。
テキサス州をはじめ、カリフォルニア州やシカゴなどの大都市には大規模なメキシコ人コミュニティがあり、文化の融合が起こります。
実は現在日本で知られているタコスは、アメリカ風に変化した「アメリカ版なんちゃってタコス」です。
そこで今回は、タコスについて日本人の私たちが勘違いしてしまっている点を5つご紹介します。
ひき肉はあまり使わない
日本でタコスといえば、ひき肉のイメージが強いですよね。
しかし本場メキシコでは、ひき肉はほとんど使われません。
薄いステーキ状に焼いた肉をそのまま入れたり、粗切りにしたりするのが一般的です。
こんな感じで食べるよ。
タコスシーズニングは使わない
最近スーパーなどでよく売られているタコスシーズニング。
本場メキシコでは、肉の味付けは塩こしょうなどでシンプルにすることが多いです。
中には味付けされたタコスもあるよ。後で紹介するね。
本場の皮はトウモロコシ一択
〇オンなどで売られているトルティーヤ(タコスの皮)の原料を見てみると、小麦粉に少しだけトウモロコシの粉を混ぜて作られています。
しかし本場メキシコでは、アメリカとの国境付近にある一部の地域を除き、トウモロコシの粉100%を使ったトルティーヤが使われることが多いです。
メキシコでは太古の昔からとうもろこしが原料のトルティーヤが食べられており、現在でもとうもろこしのトルティーヤが好まれる傾向にあります。
トルティーヤについてあまり知らないという方はこちら。
トルティーヤの簡単な作り方はこちら。
スイートコーンとレタスは入れない
日本ではタコスにスイートコーンとレタスを入れる人が多いと思います。
これをしてしまうことで、一気に見た目がダサくなってしまうのでおすすめしません。
次回からタコスのトッピングは、パクチーと生タマネギに変えてみてください。
一気に本場感が増しますよ!
「アメリカで独自に発展してきたメキシコ料理」についてはこちら。
代表的なタコスの例
ここで、本場メキシコで食べられている代表的なタコスを5種類厳選してご紹介します。
パストール(Tacos al Pastor)
「タコスと言ったらこれ!」と言われるほど定番。
パストールは、数々のスパイスで赤色に味付けされた豚肉をケバブのようにグルグルと巻き付け焼いた具を使用します。
パイナップルとシラントロ(パクチー)、玉ねぎのみじん切り、パイナップルをトッピングに。
パストールには様々なレシピがありますが、基本的には下記の材料で肉をマリネして焼きます。
- 唐辛子(ワヒージョ)
- アナトー ※赤く着色するため
- オレンジの果汁
- 酢
- にんにく
カルニータス(Tacos de Carnitas)
カルニータスは、調理した豚肉を細かくカットした具材を使用します。
玉ねぎとシラントロ(パクチー)のみじん切りをトッピングします。
こんな感じで、町中でも豪快に調理されています。
ビステック(Tacos de Bistec)
ビステックは、牛肉を塩コショウなどのシンプルなスパイスで炒めただけのシンプルな具材。
素材とサルサの味を際立たせてくれる、大人気のタコスです。
バルバコア(Tacos de Barbacoa)
バルバコアは、ヤギの肉をバナナの皮に包み、「地下窯」で蒸し焼きにしたもの。
伝統的な田舎料理ですが、脂っこくかなりボリュームがあります。
コチニータ・ピビル(Cochinita Pibil)
コチニータ・ピビルは、味付けされた豚肉の炒め物をバナナの皮で包んだ、ユカタン半島の伝統料理。
ピンク色の玉ねぎとハバネロのマリネを添えて食べる、カラフルなタコスです。
タコスに欠かせない「サルサ」
本場のタコスはシンプルば味付けがなので、味のアクセントとなるサルサが必須です。
「タコスの味はサルサで決まる」と言われているほど、タコスには欠かせないものだよ。
スパイシーなサルサはアクセントとなり、やみつきになってしまいます。
今回は、代表的なサルサを3種類ご紹介します。
赤サルサ・青サルサ(Salsa Roja / Verde)
トマト、唐辛子、玉ねぎ、にんにくなどを使った定番サルサ。
トマトや唐辛子の色によって、サルサの色も変化します。
ワカモレ(Salsa Guacamole)
ワカモレは、アボカドをすりつぶし、生の玉ねぎ、シラントロ(パクチー)、トマト、レモン汁、ハラペーニョ唐辛子を加えたサルサ。
タコスなどにトッピングしたり、トルティーヤチップス(トトポ)にディップしたりします。
一度食べたらハマること間違いなしのサルサです。
ピコ・デ・ガヨ(Pico de Gallo)
ピコ・デ・ガヨは、生のトマト、玉ねぎ、シラントロ(パクチー)、ハラペーニョなどをみじん切りにしたサルサ。
チーズトーストに乗せたり、タコスにトッピングしたりと、使い方は自由自在。
タコスの起源
タコスに代表されるメキシコ料理はなんと、2000年以上の長ーい歴史を持っています。
かつてメキシコには、マヤ文明やアステカ文明などで知られるメソアメリカ文明を築いた先住民族が暮らしていました。(※現在も暮らしています。)
古代マヤ文明って有名だよね!
つまりタコスの起源は、メキシコがスペインに侵略される前の時代まで遡ります。
かつて「タコス」というものは、下記のように認識されていたと言われています。
- 「食べられるスプーン」のようなもの
- 食べ物を包み、女性が男性に持たせていたお弁当のようなもの
その手軽さから、現在ではファーストフードのような位置づけになってきました。
タコスを食べてみよう
タコスは、日本全国のレストランで食べることができます。
普段お使いの予約サイトで、お近くのレストランを検索してみてくださいね。
お近くのメキシコ料理は、ホットペッパーグルメで予約。
Tポイントユーザーの方は食べログで予約。
Paypayユーザーの方は、ペイペイグルメで予約。
PayPayポイントがもらえる・使えるグルメ予約サイト[PayPayグルメ]
まとめ
「タコス」の奥深さと、その魅力を少しでも感じていただけましたでしょうか。
「タコス」と聞いて思い描いていたイメージが、ガラッと変わったよ!
本場のタコスは一度食べてみると忘れられないほど、「衝撃的な美味しさ」だよ!
タコスの魅力は、そのクセになる味だけではありません。
背景にある「先住民族の文化」、そしてスペインやアメリカとの「文化融合の歴史」なども感じながら、楽しむことができる部分にあると思います。
是非一度試してみてくださいね!
メキシコ料理について知りたい方はこちら。
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