第二言語何にしようか迷ってる…。
私だったらスペイン語を選ぶよ。その理由を今から教えるね。
スペイン語って需要がなさそうと言われることもありますが、実は…
世界中でスペイン語を母国語とする人は4億人以上います。
母国語以外も含めると、スペイン語話者は5億人を超えます。
スペイン語には莫大な需要がある!
スペイン語を勉強するメリットは実はとても多いのです。
その理由を、元スペイン語通訳の筆者が魂を込めて解説します。
こんな疑問を解決します。
- スペイン語を勉強するメリットは?
- スペイン語には需要があるの?
- スペイン語が話せるとどんな良いことがある?
それでは見ていきましょう。
スペイン語を学ぶメリットと需要
スペイン語を勉強するメリットをまとめるとこんな感じです。
- 世界の10人に1人がスペイン語話者に
- 一つ学ぶだけで21か国で通用する
- 経済成長率が高く仕事に活かせる
- 競合が低く重宝されるスキル
- アメリカでの圧倒的需要
- 日本人にとっての学びやすさ
- 他のラテン系言語が理解できるようになる
一つずつ見ていきましょう。
スペイン語のメリット①母語人口が世界二位
スペイン語の母語人口は世界第二位
スペイン語は、世界で最も話されている言語の一つ。
2022年のEthnologueの統計によると、
スペイン語を母語とする人口は世界二位です。
一位はもちろん中国語だよ。
その数は4億人を超え、英語よりも多い数字となりました。
英語を母国語とする人口は約3億6千万人と言われています。
さらに2050年には世界で10人に1人がスペイン語を話すようになるという予測も。
国連の公用語の一つにもなっており、スペイン語は世界的にも重要な位置を占めていると言えるでしょう。
国連では英語、フランス語、中国語、ロシア語、スペイン語、アラビア語の6か国語が公用語となっています。
外務省HP
インターネット上での母国語人口も世界二位
Statistaの統計によると、スペイン語のインターネット上での母国語人口は世界第二位。
インターネット人口でも、スペイン語は英語を上回っています。
いつ英語と取って代わってもおかしくないね。
スペイン語のメリット②21か国で話される言語
世界では、21もの国でスペイン語が話されています。
スペイン語が話されている国は下記です。
By <a href=”//commons.wikimedia.org/wiki/User:Ichwan_Palongengi” title=”User:Ichwan Palongengi”>Ichwan Palongengi</a> – Data based on Map-Hispano.png on Wikipedia Project, CC BY-SA 3.0, Link
ヨーロッパ | ・スペイン |
北・中央アメリカ | ・エルサルバドル ・グアテマラ ・コスタリカ ・ニカラグア ・ホンジュラス ・メキシコ ・プエルトリコ |
カリブ海 | ・パナマ ・キューバ ・ドミニカ共和国 |
南アメリカ | ・アルゼンチン ・ウルグアイ ・エクアドル ・コロンビア ・チリ ・パラグアイ ・ベネズエラ ・ペルー ・ボリビア |
アフリカ | ・赤道ギニア共和国 |
こんなにたくさんあるんだ!
植民地時代に、アメリカ・アフリカ大陸に広まったんだよ。
これだけスペイン語が話されている国が多いということはつまり…
スペイン語という一つの言語を学ぶだけで、21の国と地域で通用する。
21か国の人たちと異文化交流できると思ったらワクワクしませんか?
スペイン語圏の国についてはこちら。
スペイン語圏への旅行が楽しめる
海外旅行に行く際、その国の言語が理解できるだけで旅の充実度は格段に上がります。
スペイン語はヨーロッパを始めラテンアメリカの大部分で使用されているため、旅行先の選択肢が広がるのです。
そして何よりスペイン語圏には魅力的な観光地がたくさんあります。
例えば…
- サグラダファミリア(スペイン※カタルーニャ)
- マチュピチュ(ペルー)
- ウユニ塩湖(ボリビア)
- チチェンイツァ(メキシコ)
スペイン語圏の観光地は英語圏に比べ、歴史ロマンに溢れたものが多いです。
旅行好き・歴史好きにはたまりません。
私はラテンアメリカの古代遺跡が大好き!古代遺跡って現地の言葉が分かると本当に面白いんだよ。
スペイン語圏への留学の選択肢が広がる
旅行だけでなく、スペイン語圏への留学も選択肢が多いのでおすすめです。
スペインに留学すると、他のヨーロッパの国へも簡単に旅行できるというメリットがあります。
スペインはもちろん、ラテンアメリカのマイナーな国に留学すると、他では得られない貴重な経験ができるかも。
ラテンアメリカに留学って、治安が心配…。
大丈夫。ラテンアメリカでは治安が守られている地域があるから、そういうところを選ぶといいよ。
スペイン語のメリット③経済成長率の高さ
経済成長率という指標は、ざっくり「伸びしろがあるかどうか」と言い換えられます。
経済的に成長しきっている国よりも、成長段階の国の方が「伸びしろ」があります。
GDPは右肩上がりで、今後も成長が見込める地域なのです。
- 資源
- 低賃金労働力
- 土地(しかもアメリカと陸続き)
これらが揃っているラテンアメリカは、今後中国にとって代わる経済市場になるかもしれないという説も。
ラテンアメリカはアメリカ・カナダと陸続きであるのはもちろん、関税を安くするための経済統合が背景にあります。
日本の平均年齢は48.6歳だけど、ラテンアメリカは出生率が増加傾向で31歳くらいなんだ。
これからの成長が見込める地域なんだね。
スペイン語のメリット④競合の低さ
筆者が、他でもなくスペイン語を習得するべきだと思う理由は、
スペイン語には需要がある割に供給が少ないから。
つまり、競合が少ないのでスペイン語を話せる人は重宝されるというわけです。
最近では英語を話せることが当たり前になってきた中で、スペイン語を話せる人はまだまだ少ないのです。
そのため、英語話者との差別化を図れること間違いなしです。
「英語が得意だけど正当に評価されていない」という人におすすめだよ!
日常会話レベルでも需要がある
競合が少ないということは、求められるレベルも低いということになります。
誰もが勉強する英語はライバルが多く、ビジネスの場では非常に高いレベルが求められます。
それに比べてスペイン語圏では、日常会話レベルでも十分な需要があるのです。
英語圏 | スペイン語圏 |
---|---|
→高いレベルが求められる | ライバルが多い→日常会話レベルでも需要がある | ライバルが少ない
みんなと同じ王道を攻めるのではなく、
いわゆる「穴場」を狙って攻めていくことは、キャリアアップや実績作りへの近道になる可能性があります。
海外赴任が狙える
英語の得意な人の中には、高収入が約束されている「海外赴任」を希望する人もいるのではないでしょうか。
「海外赴任=エリートだけが選ばれる」と思っていませんか?
実はスペイン語が少しだけ話せると、案外簡単に海外赴任者に選出されます。
- 日本と現地で二重の収入が得られる
- 海外での経験は強い経歴になる
- 現地の言語が自然と上達する
- 子供がバイリンガルに育つ
先程お伝えしたようにスペイン語圏の経済成長はめまぐるしく、市場は拡大するばかりです。
筆者は大学でスペイン語を専攻したため、まわりにスペイン語を日常会話レベルで話せる人がたくさんいます。
同世代でも、海外赴任をしている知り合いは10人を超えます。
入社2年目でメキシコに送られてきた人も結構いるよ。
しかし、英語圏ではそういうわけにはいきません。
英語ができる人は多いので、競合が多すぎるのです。
スペイン語圏への海外赴任は超穴場なんだね!
ビジネスチャンスが多い
経営者の人は、スペイン語圏でビジネスを拡大できます。
経済成長がめまぐるしいラテンアメリカでは、実際に多くの日系企業が参入し始めています。
自動車メーカーはもちろん、物流・銀行・人材・不動産・サービス業など、チャンスのある業界は多岐にわたります。
スペイン語のメリット⑤アメリカでの圧倒的需要
スペイン語圏について語るのであれば、アメリカ合衆国の存在を忘れてはいけません。
アメリカは実は、スペイン語を第二言語としている国。
でも英語がスペイン語に追い抜かれそうなんだ。
アメリカは日本にとって、経済的にも政治的にも非常に重要な国。
シンクタンク、ピュー・リサーチ・センターによると、2020年アメリカのヒスパニック系人口は6,210万人。
つまり、アメリカ人の5人に1人はヒスパニック系ということになります。
さらにアメリカ合衆国国勢調査局の推計によると、
2050年にはスペイン語系住民は1億3,280 万人となり、これは同国人口のおよそ30%。
つまり、
2050年にはアメリカ人の3人に1人がヒスパニック系となる。
アメリカのスペイン語話者は、なんと本土スペインの人口を超えています。
2050年には、アメリカ合衆国が世界で最もスペイン語話者が多い国になる見込みです。
特に、
- カリフォルニア州
- テキサス州
- フロリダ州
これらの州ではヒスパニック系の人口が年々増加しており、
このように、アメリカには巨大なヒスパニック系コミュニティーがあるのです。
そのためスペイン語が少し話せるというだけで、アメリカでの交流の場が一気に広がることでしょう。
スペイン語のメリット⑥日本人にとって学びやすい
発音が日本語と似ている
スペイン語は、日本人にとって習得しやすい言語だと言われています。
スペイン語の発音は、一部の例外を除いて「ローマ字読み」に近いです。
特にラテンアメリカで使われるスペイン語の発音は、日本語ととても似てるよ。
スペイン語の母音は日本語と同じ「a,e,i,o,u(あいうえお)」。
例えば、フランス語には母音が16個、中国語には36個も。
慣れていない音を安定して発音できるようになるには、時間と労力がかかります。
それに比べてスペイン語は、発音の練習にかける時間が短縮できます。
そのため、スペイン語は話せるようになるまでのハードルが低いといえるでしょう。
中国語 | フランス語 | スペイン語 |
---|---|---|
36個 | 16個 | 5個 |
英語と似た単語が多い
またスペイン語は英語と似ている単語も多いため、英語が話せる人にとっては簡単と感じるかもしれません。
綴りがほぼ同じでカタカナ読みに近い単語も多いので、英語よりも易しいと感じるでしょう。
例えば、
英語 | スペイン語 |
---|---|
bar(バー) | bar(バル) |
culture(カルチャー) | cultura(クルトゥーラ) |
doctor(ドクター) | doctor(ドクトール) |
error(エラー) | error(エロール) |
英語と類似しているスペイン語の単語は、20%を占めています。
必要最低語彙数
どの言語にも、会話・読みができるようになるために必要な語彙数というものがあります。
例えばスペイン語は理論上、英語の3分の1の語彙だけでコミュニケーションが可能。
スペイン語でよく使われるたった1,000語を覚えるだけで、これらを理解できるようになります。(参考)
- すべての会話の87.8%
- 76.0%のノンフィクション小説
- 79.6%のフィクション小説
各言語の必要最低語彙数は下記の通りです。
言語 | 必要最低語彙数 |
---|---|
日本語 | 10,000語 |
ドイツ語・中国語 | 5,000語 |
英語 | 3,000語 |
スペイン語 | 1,000語 |
どう?簡単そうでしょ?
うん!思ったよりハードルが低そう。
スペイン語の習得難易度についてはこちら。
スペイン語のメリット⑦他のラテン系言語との類似性
- スペイン語
- イタリア語
- フランス語
- ポルトガル語
- ルーマニア語など
どれもラテン語を起源としていることから、語彙や文法に多くの共通点があります。
そのためどれか一つを習得してしまえば、グループ内の他の言語の習得が容易になるのです。
例えばスペイン語を習得すると、このようなことが起こります。
- ブラジル人のポルトガル語が少し理解できる。
- イタリア語のメニューが結構理解できる。
- フランス語の文法が容易に理解できる。
そのため、複数の言語を短時間で習得してしまう人が多いんです。
私はスペイン語の他に、フランス語を話すよ!
スペイン語の勉強を通して見える世界
スペイン語勉強を通して見える世界①サッカー
リーガ・エスパニョーラの通称で知られるサッカーのプロサッカーリーグ「ラ・リーガ」。
サッカーが好きな方なら知らない人はいないでしょう。
日本でもFCバルセロナのスクールに参加できたり、スペイン遠征に行けたりと、サッカーとスペインは切っても切れない関係にあります。
スペイン語が少し理解できることで、サッカーの世界が一気に広がります。
- サッカーの試合がより理解できる
- スペイン現地でより技術を吸収できる
- 選手や監督の話が理解できる
ワールドカップで日本代表で大活躍した久保選手も、スペイン語・カタルーニャ語をネイティブレベルで話せることで知られています。
スペイン語勉強を通して見える世界②料理
スペイン語圏には、日本でも知られているような絶品グルメがたくさんあります。
地域によってバリエーション豊富なスペイン語圏の料理ですが、
スペイン語を勉強していると自然と料理についての知識も付いてきます。
本格的なレシピが作れるようになるかも。
今回はスペイン語圏の代表的な料理を4つだけ紹介します。
パエリア(スペイン)
アヒージョ(スペイン)
タコス(メキシコ)
チュロス(スペイン)
日本でもお馴染みだけど、スペイン語圏の料理だったんだね!
スペイン語勉強を通して見える世界③ラテン音楽
スペイン語圏の人たちは音楽を好む傾向があり、スペイン語を勉強していると「ラテン音楽」に触れる機会が増えます。
日本でも「サルサ」や「バチャータ」などのラテン音楽をご存じの方もいるかもしれません。
またアメリカでも、ラテン音楽とポップをミックスした「ラテンポップ」というジャンルが大人気。
- シャキーラ
- ジェニファー・ロペス
- カミーラ・カベジョなど
一度は聞いたことがある音楽が実はラテンポップだったりします。
明るいラテン音楽を通してスペイン語を学ぶのもアリです。
ラテン系有名人に関してはこちら。
スペイン語を学ぶデメリット
スペイン語を学ぶ際、障壁になるのはこのような点ではないでしょうか。
- 動詞の活用が多い
- 地域によって違いがある
- 留学先の治安が心配
動詞の活用が多い
スペイン語を含むラテン系の言語は、主語によって動詞の形が変化します。
え!そんなのムリ!
大丈夫、パターンを覚えれば良いだけだよ。
スペイン語では一つの動詞につき、3つの法と7つの時制、それを応用した時制など、全部で16種類ほどあります。
直説法 | 接続法 | 命令法 |
---|---|---|
現在形 点過去形 線過去形 未来形 過去未来形 | 現在形 過去形 |
最初はこれに困惑して、スペイン語を諦める人も少なくありません。
しかし、
全部完璧に覚える必要は全くありません。
普段使うものは限られていますし、きちんとパターン化されているものが多いことに気づくはずです。
何なら、聞きながら自然と覚えられるよ。
地域によって違いがある
スペイン語は地域によって、語彙や文法に結構な相違が見られます。
大きく分けると、スペインとラテンアメリカのスペイン語に分けられます。
スペインの中でも、大きく分けると下記の2つ。
- スペイン標準語カステリャーノ
- カタルーニャ語(バルセロナ等)
ラテンアメリカでは、それぞれの地域のアクセントと独自の語彙が存在しますが、一般的にひとくくりにされています。
- ラテンアメリカのスペイン語(地域差あり)
文法の大きな相違点としては、例えば
スペインでは親しい仲では「vosotros(君たち)」という呼称が使われますが、
メキシコのスペイン語では「ustedes(あなたたち)」という敬称が、これと同等になります。
これは、メキシコがかつてスペイン人に対して敬語で話さなければならなかったことが関係していると言われています。
そんなに違うのにコミュニケーション取れるの?
アクセントや語彙の違いはあっても、ほぼ100%理解できるよ!
相違はあるにせよ、スペイン語圏ではスペイン語を使ってコミュニケーションが取れる。
スペイン語を学ぶメリットQ&A
- スペイン語は需要がある?
-
スペイン語を母語とする人口は世界二位。
母語人口は英語を上回り、世界で最も話されている言語の一つです。
アメリカでのヒスパニック系人口増加に伴い、今後さらに需要が増える可能性があります。
- スペイン語は中国語やヒンディー語よりもおすすめ?
-
中国語とヒンディー語も大きな需要がありますが、
インド人は英語が話せるのでスペイン語と比べると利便性に劣る可能性があります。
中国語への需要は拡大する一方ですが、日本語を話せる中国人の供給も急増していることから、
需要に対して供給が圧倒的に少ないスペイン語は「穴場」であるといえます。
スペイン語を学ぶステップ
英語・スペイン語・フランス語の3つを習得した元通訳が、
初期費用ゼロから始められる、最強の外国語習得法【裏ワザ】を伝授します。
言語は本来、耳で聴いて覚えるのが正しい方法。
そのため文法に手を出す前に、まずは耳を慣らせておくことをおすすめします。
そうすることで、複雑な文法も頭に入ってきやすくなるからです。
オーディオブックを活用するとコスパがいいです。
シャドーイングは、聞こえてくる音声を追いかけてリピートする訓練法。
音声を聴く(インプット)と声に出す(アウトプット)を同時に行うことで、
総合的な語学力が効率良く身につきます。
現在語学学習において最も効率的とされているのがこのシャドーイング。
この段階で文法を勉強し始めると効果的。
最後に一番重要なステップが、実際にネイティブと会話をすること。
会話するときは、間違えることを恐れないで。
- マッチングアプリで交流する
- オンラインレッスンを受ける
主にこれら二つの方法がありますが、オンラインレッスンの方が安全です。
初心者には、確実に実践力が身に着くベルリッツがおすすめ。
スペイン語を学ぶメリットまとめ
いかがでしたでしょうか。
スペイン語を学ぶメリットをまとめると、
- 母語人口が世界二位
- 21か国で話される言語
- 経済成長率の高さ
- 競合の低さ
- アメリカでの圧倒的需要
- 日本人にとって学びやすい
- 他のラテン系言語が理解できるようになる
新しい言語の習得は、見える世界をグッと広げてくれる素敵な体験です。
この機会に、世界で最も話されている言語「スペイン語」を学んでみてはいかがでしょうか。
このブログでは、メキシコやスペイン語に関する様々な情報を発信しています。
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