シャドーイングって初心者には難しすぎない?
実はシャドーイングは、初級レベルの人に最も効果があるんだよ。
そもそもシャドーイングというのは、難しいテクニックではありません。
むしろ最も効果を発揮するのは、初心者なのです。
この記事では、元通訳の筆者がシャドーイングのノウハウを公開。
シャドーイングでどんな言語でも習得できるよ。だから見える世界がグッと広がる。
シャドーイングについて既にご存じの方も、そうでない方も、
一度騙されたと思ってこの記事を読んでみてください。
シャドーイングの効果やメリットが、面白いほど分かります。
こんな疑問を解決します。
- シャドーイングって結局何?
- シャドーイングって効果あるの?
- シャドーイングの効果的なやり方は?
それでは見ていきましょう。
シャドーイングとは: 最も効果的な言語学習法
シャドーイングとは、聞こえてくる音声を遅れないように、できるだけ即座に声に出して繰り返しながらついていく訓練法。
つまり、
音声を聴く(インプット)と声に出す(アウトプット)を同時に行います。
シャドーイングは外国語学習者のスピーキング力及びリスニング力を向上させてくれる最も効果的で実用的な方法の一つだと言われている。
初級授業にシャドーイングを取り入れる
シャドーイングとは: 視覚に頼らない本来の言語学習法
新しい言語を勉強する時、どうやって勉強する?
とりあえず参考書を徹底的に読むかな。
人間は、情報の約8割を視覚から取り入れていると言われています。(参照文献)
しかし言語習得の場合、視覚情報に頼ることはできません。
なぜなら「言語を習得する」ということは、
- 聞く
- 読む
- 話す
- 書く
主にこれら4つの能力から成り立っているからです。
教科書を目で読んで英語を勉強してきた私たちは、
読み書きは得意でも、いざ話すとなると言葉が出てこないことが多いです。
それは、視覚情報だけに頼った学習法をしてきたからなのです。
子供はどうやって言葉を話せるようになるか考えてみて。
子供はまわりの人が話しているのを”聞き“、それを“真似して“言葉を覚えます。
つまり言語習得の場合は、「聞く」×「話す」という能力の方が重要なのです。(参照文献)
そして「聞く」「話す」「読む」をフルに活用させるトレーニングが、「シャドーイング」。
シャドーイングは「視覚」だけに頼らない、言語習得の本来あるべき姿です。
- 音声を聴き(耳)
- テキストを読みながら(目)
- 声に出してみる(口)
慣れてきたら、テキストを見ずに発音する。
これを繰り返しているうちに、語学力は総合的に上がっていくのです。
シャドーイングとは: 初心者が最も効果を出す学習法
ある実験では、シャドーイングが初級レベルの学習者に最も効果があることを発見。
この実験では学習者を、
- 初級レベル
- 中級レベル
- 上級レベル
これら三つのレベルに分類し、シャドーイング訓練を3か月行いました。
その結果、レベルが初級に近ければ近いほど劇的な上達が見られたのです。
自分には難しすぎるだなんて思わなくていいんだよ!
むしろ初心者こそやってみる価値があるんだね。
では、具体的にシャドーイングはどのような効果が得られるのでしょうか。
シャドーイング: メリットと効果
- 発音の改善
- リスニング力の向上
- 語彙・表現の習得
- スピーキング力の向上
シャドーイングの効果: 発音の改善
教科書や参考書を目で「読む」だけの学習法だと、どうしても日本語なまりの発音が身についてしまいます。
例えば、「an apple(リンゴ)」という単語。
教科書通りに読むと、「アン アップル」になるかもしれません。
しかし実際には「アナポル」に近い発音になります。
これは、シャドーイング訓練を行っていれば自然と身につくものです。
実際にアメリカで行われた実験では、英語を母国語としない移民の発音問題が、シャドーイングによって改善することが分かりました。
音読中に頭の中で音声が聞こえるようになるんだよ。
- アクセントの位置
- 抑揚
- リズム
これらも、シャドーイングで正しく身につけることができます。
シャドーイングの効果: リスニング力の向上
通常私たちが外国語を学び始めたばかりのとき、
外国語の単語を、日本語に置き換えてから頭で理解します。
例えば、
「She is eating an apple.」という例文を、「彼女はリンゴを一つ食べている」と日本語に訳して理解する。
しかしシャドーイング訓練をしていると、
「She is eating an apple.」と聞いただけで、
頭の中に「リンゴを食べている彼女」の情景が浮かびます。
つまり外国語を理解する際に、日本語を介さなくなるのです。
日本語に訳さず外国語のまま理解する能力が身につく。
その結果、理解のスピードが格段に上がるというわけです。
シャドーイング訓練により脳内での外国語情報処理能力が向上し、その結果、聴解力の伸長へとつながるということが言える。
初級授業にシャドーイングを取り入れる
シャドーイングの効果: 語彙・表現の習得
単語はどうやって覚えてる?
単語帳を読んで暗記してるよ。
あなたは、単語帳を眺めているだけで単語を記憶できますか?
できたとしても、半年後には忘れているということが多いのではないでしょうか。
実は、シャドーイングをすると単語が記憶に残りやすくなります。
声に出すから記憶に残るというのもありますが、なにより
フレーズごと音声で覚えるからこそ、強烈な記憶として残るのです。
例えば「dissolve(溶ける)」という単語を覚えたいとします。
「dissolve sugar in hot water」というフレーズをシャドーイングしていれば、
「dissolve sugar in hot water」という音声が頭の中で再生されます。
すると日本語に訳す必要なく、すぐに「砂糖がお湯に溶ける」情景が浮かびます。
その結果、語彙や表現がスーッと記憶に残るのです。
シャドーイングの効果: スピーキング力の向上
相手の言葉を即座に理解し、自分の言いたいことを流暢に発話するためには、
聞こえたらすぐに発話するという即時的な練習が必要です。(参照文献)
シャドーイングでは、リスニング練習とスピーキング練習を同時に行います。
「聞こえたらすぐに真似して声に出す」というのは、スピード勝負です。
全然ついていけないよ~。
しかし「スピード勝負」だからこそ、「話す能力」が身につくのです。
いちいち考えてから言葉にしていては、遅すぎるからです。
そのためシャドーイング訓練を行うことで、
自分の言いたいことを流暢に話せる能力が身につくといえるでしょう。
シャドーイング: 効果が出るやり方
初心者におすすめなシャドーイングの方法は、下記の手順で行います。
- 音声をリスニング
- テキストで意味を確認
- テキストを見ながら発音
- テキストを見ずに発音
まずはテキストを見ずにリスニングします。
先に音声だけを聴くことで、視覚からの情報に頼らず聞き取る力がつきます。
テキストを見ながら音声を聞き、意味を確認します。
テキストを見ながら、音声と同時に発音します。
テキストを見ず、音声を追いかける形で発音します。
シャドーイング: Q&A
シャドーイング: 語学で人生が変わる理由
新しい語学を習得することで、このようなメリットがあります。
- 異文化に触れ視野が広がる
- 多彩な視点から考える力がつく
- スキルアップで経済的に成長
- マルチタスク脳になり効率UP
- 同系統の言語が多少理解できる
- 情報量が増え教養が身につく
- 海外旅行が100倍楽しめる
- 世界中に友達ができる
- 映画・本・音楽の幅が広がる
- 個性となり自己肯定感が上がる
シャドーイング: コスパ最強の便利ツール
シャドーイングのツール: Audible
オーディブルは、本を音声で楽しむAmazonのサービス。
幅広いジャンルが揃っており、飽きることなくシャドーイング練習ができます。
- 12万以上の作品が聴き放題
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シャドーイングのツール: Kindle Unlimited
Kindle Unlimitedは、対象の電子書籍が読み放題のサービス。
オーディブルの音声を合わせて利用すると、効率良くシャドーイング練習ができます。
シャドーイング用の書籍もあるので、探してみてくださいね。
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シャドーイング: まとめ
いかがでしたでしょうか。
是非一度、本記事のテクニックを実践してみてください。
きっと目に見える効果を実感できるはずです。
言語はただのツールかもしれませんが、言語をきっかけに人生が変わることもあります。
言語を学ぶことで異なる考え方に触れられ、見える世界がグッと広るからです。
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