皆さんは、狂犬病のワクチン打ってますか?
海外に移住する際は、推奨されているのが狂犬病ワクチン。
最近日本国内でも14年ぶりの感染者が見つかり、話題になっていましたよね。フィリピンで犬にかまれ、約半年後に発症。
狂犬病は一度感染すると取り返しのつかないものです。
その致死率ほぼ100%!
スペイン語で狂犬病はRabiaといいます。
今回はそんな狂犬病について、メキシコでの事情をお伝えします。
狂犬病とは
狂犬病ウイルスに感染した犬、猫、コウモリなどの動物に噛まれたり、傷口をなめられたりすることで感染。
狂犬病は「4 類感染症全数把握疾患」に定められており、発見した医師は7日以内に保健所へ届け出なければならない。
症状が進行すると幻覚、水や風などを恐れるようになり、「恐水症」とも呼ばれる。
世界中で、毎年5万人以上の死者を出しており、ほとんどのケースがアジア、アフリカでのもの。
感染部位が脳から近ければ近いほど、発症のスピードが速くなる傾向にある。
症状
【前駆期】
感染部位に熱感、かゆみなどの違和感。風邪やインフルエンザに似た症状。
【急性期】
水や風、光を恐がるようになる。精神錯乱、全身の筋肉の麻痺など。
【昏睡期】
呼吸ができなくなり、ほとんどの場合死に至る。
メキシコでの狂犬病
メキシコは、世界で初めて狂犬病を撲滅した国
90年代から国が勢力を上げて、狂犬病撲滅のために大規模な対策を行ってきた。
具体的には、狂犬病ワクチンを無料、かつ義務とした。
1990年には60件、1999年には3件、2006年にはゼロを達成。
メキシコ国内で最後の感染2ケースは2006年、メキシコ州。それ以降は感染が確認されていない。
政府の努力と国民の協力により、世界で一番最初にWHOから「狂犬病の完全な撲滅」が認められ、称賛された。
1983年以降、ラテンアメリカ諸国での狂犬病の人への感染は95%まで減少。犬の感染は98%まで減少。
対策
ワクチン接種
メキシコで狂犬病を発症することはほとんどないと言っていいが、コウモリなどの野生動物からの感染など、最悪のケースを考えて、メキシコではワクチンの接種を推奨している。
発症後の治療法は存在せず、予防することに越したことはない。
ちなみに飼い犬は年に一回のワクチン接種が義務付けられている。
野良犬の場合も、近隣の住民がお金を出し合ってワクチン接種をさせることがある。
野良犬に近づかない
メキシコシティエリアだと、郊外に野良犬が多く、テオティワカン遺跡にも多数存在する。
メキシコ州やその他地方にも、たくさんの野良犬がうろついている。
多くの野良犬が近隣住民に餌をもらい生活しており、極度に怖がる必要はない。
噛みついてくることはないと思われるが、むやみに近づかないことが大切。
まとめ
いかがでしたか?
個人的には、狂犬病のワクチンを接種していません。
我が家はメキシコ州。家の周辺には野良犬がたくさん生息しており、餌をあげるのが日常ですが、おとなしい子が多く、襲ってくることなどありません。
ワクチンも、近所の人とお金を出し合って病院に連れて行っているので、特に心配はしていません。
しかし、知らない土地の野良犬はできるだけ触らないようにしています。
メキシコは狂犬病対策がしっかりされている国です。
極度に心配することはありませんが、余裕があれば日本でワクチンを接種しておくことをおすすめします。
メキシコでも接種可能ですが、量が多めで体質に合わない可能性があるので、できれば日本で打っておくのが理想です。
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