トトポちゃん。メキシコの国旗ってどんなの?
メキシコの国旗はズバリこれだよ。
一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
なんかイタリアの国旗と色が似てない?!
赤・白・緑の3色で構成されていて、「どこかイタリアの国旗に似ているような」と思われる方もいるかもしれません。
そして実はメキシコの国旗には、スペインがメキシコを征服する以前の先住民族の伝説が関わっているのです。
今回メキシコを愛してやまない筆者が、メキシコの国旗について、写真やイラストを交えて分かりやすく解説したいと思います。
※この記事を最後まで読んで頂くことで、メキシコの国旗への見方が180度変わること間違いないしです。
メキシコの国旗
メキシコの国旗は赤・白・緑の3色で構成され、中央には蛇をくちばしに加えたワシが、サボテンの上に止まっている絵(国章)が描かれています。
一体どういった由来があり、何を意味しているのでしょうか?
ただの風景じゃないの…?
メキシコ国旗の意味
トリコロール
旗のベースを構成する3色は、それぞれ国民の権利への保障を表しています。
白 | 信仰 | カトリックへの信仰心 |
緑 | 独立 | メキシコの各州の独立と希望 |
赤 | 統一 | 国に殉じた愛国者の血と民族統一 |
サボテン
鷲が乗っているサボテンは、メキシコに多く生息する「ウチワサボテン」という種類のサボテンです。
現地では食用にしたり、化粧品に使われたりと、用途は様々です。
日本では、愛知県春日井市で唯一栽培されており、日本でも食用として食べることができます。
日本でも食べられるんだ!
リース状の植物
サボテンの下にあるリース状の植物は、月桂樹とオーク。
「共和国」のシンボルです。
中央の国章
中央にある、蛇をくちばしに加えたワシがサボテンの上に止まっている絵は、メキシコの国章でもあります。
これは、メキシコ最後の巨大都市、アステカ帝国のテノチティトランのルーツを表しています。
スペインに滅ぼされたアステカ帝国の都だよ。
メキシコの国章の由来
当時、アステカ人たちは太平洋岸の水上都市アストラン(現在のNayarit州メスカルティタン島)に住んでいました。
ある日アステカ人は、太陽神ウィツィロポチトリからのお告げを受け取ります。
それは、以下のようなものでした。
「蛇をくわえたワシがサボテンの上に止まっている場所こそが、新しい都を築く場所だ。」
そのお告げを素直に受け取ったアステカ人たちは、はるか遠くのメキシコ中央部までたどり着きます。
アステカ人たちは、お告げ通り「蛇をくわえたワシがサボテンの上に止まっている場所」を発見。
そこには巨大な湖テスココ湖の沼沢地に覆われた、地盤の緩い島がありました。
アステカ人たちが持っていた高度な建築技術でその地を干拓し、1325年見事に水上都市を建設します。
これが、のちにメソアメリカ最大と言われた最後の都「テノチティトラン」です。
この神話こそが、メキシコの国章の由来なのです。
メキシコ国旗の歴史
最初のメキシコの国旗は、メキシコ独立革命の際にミゲル・イダルゴ司祭が掲げた、グアダルーペの聖母をモチーフとした旗だったと言われています。
グアダルーペの聖母って、世界史の授業で習った気がする。
ミゲル・イダルゴ司祭は先住民および混血の労働者階級の人たちの自由や権利の獲得のために戦ったことで知られており、独立革命を率いた人物です。
メキシコがスペインから独立した1821年、アグスティン・デ・イトゥルビデ政府により、現在の国旗の原型となるものが作られます。
斜めに並んだ3色の縦縞に星を並べたデザインで、Ejército Trigarante(3つの保証軍)という独立革命中活躍した軍隊を象徴する旗とされていました。
イメージはこんな感じ。
その後何度も細かい修正が加えられ、最終的に1968年、メキシコの芸術家フランシスコ・エッペンスにより現在のデザインに変更されます。
エッペンスは、ウチワサボテンやサボテンの実など、先住民と関りの深いモチーフを国旗の中に取り入れました。
正式な国旗は4対7サイズの長方形に、同じ長さの縦縞で、中央の国章の直径は縦縞の4分の3などと細かいルールが法律で決められています。
毎年2月24日は国旗の日で、国旗の歴史に関してテレビやラジオで放送することが法律で定められているんだ。
国民が愛国心を忘れないようにってことなのかな。
(参考文献: メキシコ政府HP Día de la Bandera de México: orgullo nacional, libertad, justicia y nacionalidad.)
イタリア国旗との違い
メキシコの国旗は赤・白・緑の3色を使用していることから、イタリアの国旗に似ていると言われています。
しかし実は、歴史的に見るとメキシコの方が先に国旗を制定しています。
デザイン的な相違点としては、
- 縦横の比率はイタリアの国旗の縦横比が2:3であるのに対し、メキシコの国旗は4:7であり、メキシコのほうが若干細長い。
- 色はイタリアの国旗の方がわずかに淡い色。
- 3色のトリコロールの意味が異なる。
イタリア国旗はフランス国旗から来ており、その意味は下記の通りです。
白 | 雪・平等・平和 | |
緑 | 国土・自由 | |
赤 | 情熱・愛国者の血 |
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まとめ
メキシコの国旗には先住民族にまつわる伝説が組み込まれており、メキシコ人は自国の国旗に誇りをもっている。
毎年独立記念日にあたる9月が近づくと、メキシコ全体が赤・白・緑の三色で飾り付けられます。
国旗をモチーフにした料理なども登場し、国全体が愛国心に包まれる時期です。
歴史があって、愛着が湧く国旗だね。
日本でも9月にメキシコ独立記念日のイベントがあるから、是非参加してみてね。
メキシコ独立記念日に食べる料理はこちら。
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