犬を飼う前は、不安でいっぱいですよね。
今回は私も初めての保護犬ということで心配事が多く、「動物行動学(エティオロジー)」の専門家に相談してみることに。
きちんと専門知識を兼ね備えている人たちが、基本から何から何まで教えてくれるので、相談するだけでも安心。
犬を飼う前の心構えを教えてもらったので、ここにまとめておこうと思います。
これから犬を飼おうと思っている人のために、少しでも参考になれば幸いです。
動物行動学の専門家と面談
私自身犬を飼うのは初めてではないので、正直最初は必要ないと思っていたのですが、実際にサポートを受けてみると、想像以上に知識が深まりました。
今回はコロナ自粛中なので、zoomで面談をしてもらうことに。
私の住んでいるメキシコでは、低価格で相談ができます。1時間半の面談で、費用は350ペソ(約2100円)。
まずは大まかに、うちの子を飼うことになった経緯を説明。
うちの子は、団地の隣の工事現場に大量に住む野良犬のうちの、一匹でした。
これ以上数が増えないよう、近所の犬好きなおばちゃんたちが一匹ずつ病院へ連れていき、避妊手術をしています。
そのうちの一匹を、手術後に引き取ることに。これが大まかな経緯。
次に、犬を飼うための心構えを教えてもらいました。
一日のルーティンをつくってあげる
決まった時間に餌を与え、散歩に行き、おもちゃを与える。
野良犬出身のうちの子は常に食べ物を探すくせがあり、まだまだ道のりが長そう。
8ヶ月目なので、餌は一日2回。12時間ごと。
散歩は一日2回。朝は15分程度でOK。夕方は最低でも40分は必要とのこと。
家族全員が、均等な頻度で遊んであげる
あまり遊んでくれない人と家で二人っきりになったとき、ストレスになってしまうから。
ご褒美を活用して信頼を築く
ご褒美は主に3種類あり、必要に応じて与えること。
飼い主がしてほしいことをしてくれたときに、たっぷりと与える。特に、おしっこやうんちを正しい場所でしてくれたとき。
①おやつ…肉系が一番喜ぶ。太らないよう、野菜やフルーツを細かく切ったものもおすすめ。
②おもちゃ…ほめるときに、新しいおもちゃを与える。
③なでなでする…必ず下から手を出し、首まわりを撫でる。上から頭を撫でるのは厳禁。
苦手なものは、ポジティブなものとリンクさせる
例えばうちの子は首輪が苦手なので、大好きな鶏肉とリンクさせることにしました。
まずは首輪を床に置き、輪の中に鶏肉を置いて食べさせる。装着できたら、鶏肉をあげる。
そうすることで、少しずつ怖くなくなっていくそうです。
精神安定剤の活用
まだうちに来て一週間なので、夜泣きがひどいです。(昼でも)
遠吠えなどして近所迷惑なので、どうにかならないかと相談したところ、アンキシタンという薬(サプリ)を勧められました。
緑茶が原料で、自然由来の精神安定剤らしいです。
1日1錠で、1ヶ月間服用。これが正直、一番効果ありました。
アンキシタンについては、こちらの記事で書いています。
噛めるものを与える
足や尻尾など、体を噛み始めたら、ストレスが溜まってきたサイン。
ケガを避けるため、代わりに噛めるものを与えます。骨や、ボールなど。
置いておく場所をこまめに変えて、飽きさせないのがポイント。
退屈してきたら、おやつを投げて探させるゲームをするのがおすすめ。
ダメなことは、一度たりともさせない
例えばソファやベッドに上がってほしくない場合、一度でも許してしまうと、飼い主がいないうちにやってしまうことがあります。
だめなことは最初からダメと、心を鬼にして教える必要があります。
質の良いドッグフードを与える
質の良いドッグフードを与えることで、免疫力が上がり、病気にかかりにくくなるとのこと。
メーカーによって成分や配合量が全然違うので、ケチってはいけないところです。
将来的に、高額な医療費をカットできるかもしれません。
我が家では、ドッグフード半分、手作りごはん半分を与えています。
手作りのものは基本肉ベースで、野菜はミキサーで潰して入れています。
しかし、専門家によると、ドッグフードだけ与えるのが一番理想的とのこと。
犬はもともと肉食の臓器を持っていますが、人間と一緒に進化してきたことから、野菜やフルーツも食べられます。
ただ、人間の食べ物全てを食べられるわけではなく、犬によって合うもの合わないものが異なります。
玉ねぎやニンニクは論外ですが、犬によってはその他の野菜でも、急にアレルギー症状が出たりすることもあるそうです。
リスクを回避するため、野菜は程々に、とのこと。
とはいっても、我が家では少量ずつ与えていくつもりです。
ノミや寄生虫は人間にもうつることを心得る
ノミや寄生虫を甘く見ていると、人間にもうつります。
私が住んでいるメキシコでは、ノミや寄生虫退治後、飼い主さんも薬を飲みます。
散歩中に草むらからノミがつくこともあるので、ノミの駆除をこまめに行うこと。
時間がたつにつれて、帰属意識は変わっていく
うちの子は群れで生活していたため、仲間との絆がすごく強いです。
8か月も一緒に過ごした家族なので、恋しくなって当然。
仲間を呼び寄せようとして遠吠えをしているのは分かるのですが、今はなるべく家族に会わせないようにするべきとのこと。
時間がたつにつれ、
と少しずつ帰属意識が変わっていくので、その時まで気長に待つことが大切。
今の家族の方が大事と思えるようになってくると、道で家族に会ったとしても精神的に不安定にならず、良き友として再開することができます。
今の不安定な状態で会わせてしまうと、元の家族のもとへ帰りたくなってしまい、逆効果とのこと。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「動物行動学」の観点から、犬を飼うにあたってのポイントを教えてもらいました。
ポイントをまとめると、
- 一日のルーティンをつくってあげる
- 家族全員が、均等なバランスで遊んであげる
- ご褒美を活用して信頼を築く
- 苦手なものは、ポジティブなものとリンクさせる
- 精神安定剤の活用
- 噛めるものを与える
- ダメなことは、一度たりともさせない
- 質の良いドッグフードを与える
- ノミや寄生虫は人間にもうつるので気を付ける
- 時間がたつにつれて、帰属意識は変わっていく
必要に応じてアンキシタンなどのサプリや、情緒を安定させる成分の入ったおやつを利用するのもおすすめです!
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