エパソテ(epazote)という薬草をご存じですか?
エパソテは日本ではアリタソウ(有田草)と呼ばれ、雑草として知られています。
一方原産地メキシコでは、古くから料理の香りづけや、薬草として使われてきました。
火を通して料理に忍ばせることが多いので、あまりその存在を知らない人も多いと思います。
今回はそんなエパソテについてご紹介します。
エパソテ(epazote)とは?
エパソテとは、メキシコでは大昔から使われていた薬草。メキシコ料理には欠かせないハーブです。
ツーンとした強めのにおいで、すっきりとした味。
特に、マヤ人、アステカ人、サポテカ人が日常的に使っていたと言われています。
料理の香り付けはもちろん、薬として主にお腹の調子を整える目的で使われていました。
エパソテ(epazote)って体にいいの?
エパソテには、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
特にビタミンA、ビタミンC、ビタミンB群、ミネラルではカルシウム、鉄分、カリウム、リン、亜鉛など。
おなかの調子を整える
メキシコでは、お腹の腫れ、嘔吐、下痢、便秘などの症状を緩和するのに使われることがあります。
お腹の寄生虫にとって有害な成分(アスカリドール)が含まれています。
女性の悩みに
昔からメキシコでは、エパソテが生理痛の緩和や生理周期を整えるのに役立つと信じられており、ハーブティーにして飲まれています。
先住民たちの中では、母乳の量を増やしたり、不妊治療などに使われていたといいます。
ビタミンA・C
抗酸化作用が高いことで知られるビタミンAやビタミンCを多く含んでいます。
カルシウム
カルシウムが豊富なエパソテは、骨を丈夫にしたり、骨粗鬆症の予防をしたい人におすすめ。
虫刺されに
先住民の間では、エパソテが虫刺されに効くと信じられていました。
昔のメキシコ人は、タバコと一緒にエパソテをすりつぶして、虫刺されに塗っていたのだとか。
エパソテの食べ方
メキシコでは様々な料理に使われますが、主によく知られているのはこの3つ。
・ケサディーヤに入れる
・豆と一緒に煮る(特に黒豆)
・煮込み料理やスープに加える
私が好きなのは、マッシュルームのケサディーヤ。エパソテを入れてマッシュルームを炒めるだけで、すっきりとした味わいになります。
かぼちゃの花(flor de calabaza)のケサディーヤにも、エパソテを入れます。これもメキシコではポピュラーなケサディーヤ。
レシピはこちらの記事で書いています。
まとめ
メキシコではスーパーのハーブのコーナーに必ず置いてあるハーブです。
メルカドなどでも買えるので、メキシコに住んでいる方は是非一度試してみてくださいね!
コメント