映画リメンバーミーの舞台ってどこなの?
リメンバーミーの舞台はメキシコのいくつかの都市が舞台になってるよ!
ディズニー・ピクサーのアニメーション映画「リメンバーミー」は、
ラテンアメリカの国「メキシコ」に実在するいくつかの都市が舞台になっています。
そのため、
映画「リメンバーミー」の制作チームは、メキシコに2年間住んで研究をしたと言われています。
そのため、メキシコの街並みや伝統文化などが忠実に再現された作品となっているのです。
今回は、実際にメキシコに住んでいた筆者が、リメンバーミーの舞台になった都市について紹介します。
こんな疑問を解決します。
- リメンバーミーの話のモデルは何?
- リメンバーミーの舞台になった場所はどこ?
- 登場人物のモデルはいるの?
- 実際に聖地巡礼するにはどうすればいい?
それでは早速見ていきましょう。
映画リメンバーミーのモデル「死者の日」とは?
映画「リメンバーミー」は2017年に公開されたディズニー・ピクサーのアニメーション映画。
あの有名映画、
- トイストーリー3
- モンスターズインク
- ファインディング・ドリー
などを手掛けた、リー・アンクリッチ監督の作品です。
リメンバーミーの詳しい解説はこちら。
リメンバーミーのストーリーは「死者の日」がモデル
リメンバーミーは、メキシコの伝統行事である「死者の日」をテーマとしています。
メキシコでの死者の日とは、亡くなった人たちの魂がこの世に戻ってくる時期。
日本のお盆とよく似ているので、日本人にも親しみやすい内容になっているのではないでしょうか。
2003年にユネスコ無形文化遺産に登録された伝統行事だよ。
メキシコでは死者の日が近づくと、亡くなった家族の魂を誘導するために祭壇を飾る習慣があります。
毎年10月27日ごろ始まり、11月1日から2日がメインのお祭りです。
これは実は、太古の昔からメキシコに住んでいる先住民族の儀式を起源としています。
なぜガイコツを飾るの?縁起悪そう…。
実は、かつては本物の頭蓋骨だったんだよ。
メキシコでは、大昔から先祖の骸骨を飾る慣習がありました。
ピラミッド遺跡などからは、生贄となった人々の骸骨が、まるで飾りのように並べてあったことで有名です。
このような慣習は、侵略してきたスペイン人からは忌み嫌われ、禁止されることとなりました。
私もスペイン人だったら多分禁止してたわ…。
かつて本物の頭蓋骨が並べてあった、メキシコシティのテンプロ・マヨール博物館
ガイコツを飾っていた理由、メキシコの死生観に関してはこちら。
リメンバーミーの舞台になった場所
メキシコにはリメンバーミーの舞台となった場所がたくさんあり、実際に訪れることができます。
今回は、実際に日本人でも安全に聖地巡礼できる場所に絞って紹介していきます。
メキシコに来る機会があったら、是非聖地巡礼してみてね。
リメンバーミー舞台①メキシコ中央郵便局
メキシコ中央郵便局はイタリアの建築が建てた建物で、
「世界で最も美しい郵便局」と言われています。
そもそも「郵便局」というより、「郵便宮殿」と呼ばれています。
リメンバーミーでは、亡くなった人たちが電車に乗って到着する「駅」として描かれていました。
死者の国にある駅のシーンはこちら。
映画の中では、この世とあの世をつなぐ中間地点の役割を果たしていた場所です。
実は今でも現役で使われている郵便局なんだ。
実際には、郵便物を通して人と人とを繋ぐ場所なんだね。
メキシコ中央郵便局はメキシコシティの歴史地区にあり、べジャスアルテス宮殿のすぐ隣です。
メキシコ中央郵便局は、誰でも中に入って写真を撮ることができる。
中に入るとこんなに豪華です。
ちなみに、ここの近くにある「メキシコシティグランホテル」も、リメンバーミーの駅そっくりです。
リメンバーミー舞台②グアナファト
グアナファトは「世界で最もカラフルな町」「宝石箱をひっくり返したような町」とも表現されます。
リメンバーミーでは、ミゲルが迷い込んでしまった「死者の国」のモデルになっています。
狭い小道がたくさんあり、夜の街並みが「死者の国」そっくりなんです。
展望台「ピピラの丘」からは、ミゲルが見渡していた景色を眺めることができる。
グアナファトは、町全体が世界遺産に登録されているコロニアル都市です。
コロニアル都市って何?
スペインの植民地として開発された、ヨーロッパ風の都市のことだよ。
メキシコがスペインに征服されたのは1519年なので、その時代の街並みがほぼ当時のまま残っているのです。
夜は「カジェホネアーダ」と呼ばれるイベントをしており、昔のスペイン風の恰好をした人たちが、歌いながら町を案内してくれます。
カジェホネアーダはもう50年近く続くイベントなんだ。
グアナファトに行ったら必須だね!
カジェホネア―ダの雰囲気はこのシーンにそっくり。
リメンバーミー舞台③オアハカ
オアハカは、人口の40%ほどは先住民族系で、先住民の文化が色濃く残る伝統的な町です。
メキシコ人の間で最も人気のある町の一つだよ。
リメンバーミーに出てきた、オレンジ色のマリーゴールドで綺麗に飾られた墓地のシーン。
製作者たちはこのオアハカの墓地から、装飾のアイディアを集めたと言われています。
死者の日にデコレーションされたお墓は、誰でも自由に入って写真を撮ることができる。
心霊写真が撮れそう…。
メキシコ死者の日は明るくお祝いする日だから、そんなに怖がらないで。
次に、リメンバーミーで死者の国と現実世界を繋ぐ場所の舞台をご紹介します。
リメンバーミー舞台④テオティワカン遺跡
テオティワカン遺跡は、メキシコシティ近郊にあるピラミッド遺跡。
リメンバーミーでは、死者の国と現実世界の橋渡し役として出てきました。
テオティワカン遺跡ではかつて、先住民族の儀式が行われていたよ。
メキシコのピラミッドはかつて、太陽の神に人間の心臓を捧げる儀式が行われていた場所。
つまり、ピラミッドは異次元の世界と現実世界を繋げる役割を果たしていたと考えられます。
シャーマンたちがかつて交信していた異次元の世界を、「死者の国」として表現したのかもしれませんね。
テオティワカン遺跡はメキシコシティから簡単にアクセス可能。
リメンバーミー舞台⑤セノーテ
セノーテとは、ユカタン半島に少なくとも 2,400 個もある「水中洞窟」のこと。
リメンバーミーでは、ミゲルが現実世界に戻される時に落とされた水中洞窟が、これにあたります。
セノーテが登場するシーン
セノーテはマヤ文明と深い関りがあるんだ。
マヤ文明ってあの、天文学で有名な古代文明?
セノーテという単語は、マヤ語で「聖なる泉」という意味。
この地域に根付いたマヤ文明にとってセノーテは、地球と宇宙をスピリチュアル的につなげる大切な役割を担っていました。
そのためリメンバーミーでは、死者の国と現実世界を繋ぐ役割として登場したのです。
セノーテはこんな感じ。
セノーテがあるユカタン半島は、日本からも人気のリゾート地「カンクン」の近く。
セノーテはどれを選んでも美しいものばかりです。
カンクンを訪れるなら、是非行ってみてね。
セノーテについてはこちら。
セノーテは、リゾート地カンクンから簡単に行くことができる。
他にもリメンバーミーのモデルになった場所がたくさんあるのですが、
治安やアクセスの観点から、今回は日本人でも気軽に行くことのできる都市を厳選してご紹介しました。
リメンバーミー登場人物のモデル
リメンバーミーの登場人物の多くは、実在する人物をモデルにして作られています。
ママ・ココのモデル
ミゲルのおばあちゃん「ママ・ココ」は実在する人物をモデルにしたと言われています。
メキシコのミチョアカン州出身の典型的なおばあちゃんで、マリア・サルー・ラミレス・カバジェロという方。
109歳で亡くなりました。
エルネスト・デ・ラ・クルースのモデル
エルネスト・デ・ラ・クルースはおそらく、
メキシコ映画・音楽界の大スター「ペドロ・インファンテ」をモデルにして作られたキャラクター。
エルネストも悲劇の死を遂げたよね。
ちなみに、リメンバーミーに出てくる亡くなった人たちの多くが、
メキシコの歴史的重要人物やスターをモデルにして作られたキャラクターです。
死者の国で画家のフリーダ・カーロとディエゴ・リベラも出てきたよね!
ミゲルのモデル
筆者の私的見解ですが、ミゲルのモデルはランチェラ音楽界最後のレジェンド「ビセンテ・フェルナンデス」ではないかと思います。
父親が不在で、貧しい家庭を支えるために仕事ばかりだったビセンテの幼少時代は、
音楽を禁止されながらも奮闘したミゲルの人生に重なる部分があります。
ビセンテはエルネスト・デ・ラ・クルースのモデルだという見解もあります。
リメンバーミーの舞台メキシコへ行くなら
メキシコってすごく遠いイメージを持っている人もいるかもしれませんが、実は乗り換えなしで簡単に行けるのです。
成田空港からメキシコシティまでは直行便で行ける。
しかし、メキシコでリメンバーミーの聖地巡礼をする際の懸念点として下記のようなものがあります。
- 治安が悪い
- 電車がないためほぼバスでの移動になる
- 英語があまり通じない
これらの問題は、ツアーを選ぶことで解決できます。
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また治安について心配な方は、こちらの記事を読んでおけばバッチリです。
メキシコの治安についてはこちら。
リメンバーミーをもう一度観たい人へ
映画リメンバーミーをもう一度見たいと思った方のために、
リメンバーミーをオンライン上で視聴するためのおすすめの方法をご紹介します。
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一番おすすめの方法だよ!
U-NEXTは、見放題作品数230,000本以上で国内ナンバーワンの動画視聴サービス。
映画、ドラマ、アニメだけでなく、マンガや雑誌などの書籍も見れます。
見放題作品以外はポイントで購入するのですが、リメンバーミーは600ポイント(199円)でレンタル可能。
しかも無料トライアル期間が31日間ととても長いので、ドラマの一つや二つ見終わってしまいます。
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— みる Miru (@hw2001ar) March 30, 2021
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
リメンバーミーでは、人は亡くなったとしても、残された人々の記憶の中で生き続けるんだよね。
そう。だからこそ、死者の日のお祝いは毎年忘れずにやらなくちゃいけないんだ。
映画「リメンバーミー」では、「人は亡くなったとしても、残された人々の記憶の中で生き続ける」というメッセージとともに、
伝統を次世代へと繋いでいくことの大切さも伝えたかったのではないでしょうか。
このブログでは、メキシコやスペイン語に関する様々な情報を発信しています。
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